1996: 地元の英雄、失望の結末
1994年からホンダのファクトリーチームに所属して、チームメイトとしてピットボックスを共有していた両雄、ミック・ドゥーハンとアレックス・クリビーレが優勝争いを展開すると、地元の熱狂したファンがトラックに侵入。何度見返して鳥肌が立つほどのシーンの中で1994年から2連覇を達成した王者ミック・ドゥーハンが最終ラップの最終コーナーに飛び込むと、トップを走っていたアレックス・クリビーレが...
2005: 確執勃発
2003年と2004年にタイトル争いを繰り広げたバレンティーノ・ロッシとセテ・ジベルナウが開幕戦で優勝争いを展開。最終ラップの6コーナーでセテ・ジベルナウがトップに飛び出したが、最終コーナーでバレンティーノ・ロッシが逆転を狙って僅かに開いたイン側のスペースから進入。レース後のパルクフェルメで2年間のタイトル争い中に決して見られなかった緊張感が両雄の間とチームの間に生まれ確執が勃発。
2011: 語り継がれるライバルへの一言
ドゥカティからホンダに移籍したケーシー・ストーナーがデビュー戦で優勝を挙げた後、ウェットコンディションの中、ポールポジションからマルコ・シモンチェリ、ホルヘ・ロレンソと共にレースをリードすると、ヤマハからドゥカティに移籍したバレンティーノ・ロッシが後方から猛追して来ると、8ラップ目の1コーナーで飛び込んだがライバルを追い越した直後に転倒。バレンティーノ・ロッシは5位でフィニッシュした後、リタイアを強いられたケーシー・ストーナーが待つピットボックスを訪れた。
2013: 最終コーナーの激突
開幕戦カタールGPで優勝を挙げた2004年王者ホルヘ・ロレンソと第2戦アメリカズGPで史上最年少優勝を挙げた2004年中量級王者マルク・マルケスがダニエル・ペドロサを追走しながら2位争いを繰り広げ、勝負の行方は数々のドラマを生んだ最終ラップの最終コーナーにもつれ込んだ。
2020: 突然の悲劇
全19戦中優勝12回、2位6回を獲得してタイトル連覇に成功した後、史上4人目となる5年連続のチャンピオンを目指したマルク・マルケスがパンデミックの影響を受けたが、圧倒的な速さを披露。トップ走行中の5ラップ目4コーナーで転倒を回避して18番手まで後退したが、15ラップで15人を抜き、20ラップ目には3番手に浮上。2番手を射程圏内に捉えた直後の22ラップ目3コーナーで...