第3戦アメリカズGPの決勝レース(周回数19ラップ)は、3月30日現地時間14時00分からサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、6番グリッドのフランチェスコ・バグナイアがウェットタイヤを装着したドライセッティングのバイクからスリックタイヤを履いたバイクに交換することを決断した後に1ラップ目3番手、4ラップ目2番手、9ラップ目1番手に浮上。昨年11月の最終戦ソリダリティGP以来今季初優勝を挙げ、プレミアクラスで30勝目、キャリア通算40勝目に到達した。
クイックスタート
気温22度、路面温度28度のウェットコンディションの中、マルク・マルケスのウォームアップラン直前にスリックタイヤを装着したバイクに交換することを決断。ガレージに向けて走り出すと、フランチェスコ・バグナイア、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、ジャック・ミラー、ジョアン・ミル、フェルミン・アルデグエルら複数のライダーたちが続いたことで、グリッドとピットレーンにいるライダー、バイク、チームスタッフの数を考慮し、安全上の懸念から赤旗が提示され、クイックスタートによるスタート手順が施行され、周回数が20ラップから19ラップに変更。
トップ走行中の転倒
ウォームアップ走行で週末4度目、今季11度目の1番手に進出したポールポジションのマルク・マルケスはホールショットを決めて1ラップ目からレースの主導権を握り、7ラップ目には2番手に対して2.2秒差にアドバンテージを広げたが、9ラップ目の4コーナーで白線を踏んで週末2度目、今季2度目の転倒。26.4秒差の18番手に後退したが、バイクが破損していたことから13ラップ目にリタイアを決断。
3戦連続の2位
3番グリッドのアレックス・マルケスは4ラップ目3番手に後退したが、9ラップ目2番手に再浮上して2.089秒差の2位。開幕戦タイGPから3戦連続の2位を獲得すれば、2番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオは、レース中に左腕のパワーを失ったが、3.594秒差の3位に入り、2023年11月の第19戦カタールGP以来今季初表彰台を獲得。5番グリッドのフランコ・モルビデリは開幕戦から3戦連続のトップ4となる4位。
9番グリッドのジャック・ミラーはヤマハ勢の最高位となる5位。13番グリッドのマルコ・ベツェッキはアプリリア勢の最高位となる6位。17番グリッドのエネア・バスティアニーニはKTM勢の最高位となる7位。7番グリッドのルカ・マリーニはホンダ勢の最高位となる8位に入り、昨年ホンダに加入してからのベストリザルトを獲得。
2度目の1桁台
18番グリッドの小椋藍は2ラップ目16番手、9ラップ目14番手、11ラップ目12番手、13ラップ目11番手、17ラップ目には9番手に浮上して、16.344秒差の9位。開幕戦に続き2度目のシングルフィニッシュを決め、19番グリッドのラウール・フェルナンデェスは12位。トラックハウス・レーシングの2人がホームレースでポイント圏内に進出。
11番グリッドのファビオ・クアルタラロは、ウェットタイヤを履いたバイクでサイティングラップを周回した後、スリックタイヤを装着したバイクに乗り換えて、2度目のサイティングラップを実行中に転倒したが、1ラップ目に7番手まで挽回して10位。14番グリッドのアレックス・リンスは2戦連続の11位。
10番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは、リスタート直前にエンストしたことからピットレーンに戻ったが、42.724秒差の14位。15番グリッドのヨハン・ザルコは17ラップ目に転倒した後、2ラップ遅れの17位。
4番グリッドのペドロ・アコスタは1ラップ目9番手、2ラップ目10番手に後退した後、8番手走行中の8ラップ目に転倒。8番グリッドのジョアン・ミルは1ラップ目13番手に後退した後、11番手走行中の11ラップ目に転倒。
12番グリッドのフェルミン・アルデグエルは、6番手走行中の17ラップ目に転倒。16番グリッドのブラッド・ビンダーは1ラップ目8番手、2ラップ目7番手、9ラップ目6番手、11ラップ目5番手まで浮上したが13ラップ目に転倒した。
チャンピオンシップ
総合2位アレックス・マルケスは20ポイントを加算。開幕戦から3戦連続して週末に29ポイントを稼ぎ、6年目のプレミアクラスで初めてポイントリーダーに飛び出すと、ポイントリーダーのマルク・マルケスは1ポイント差の総合2位に後退。
総合3位フランチェスコ・バグナイアは36ポイント差から12ポイント差に接近。総合8位小椋藍は62ポイント差の総合6位に浮上した。
第4戦カタールGP
次戦は2週間後の4月11日から13日にルサイル・インターナショナル・サーキットで開催。
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