マルク・マルケスが2014年以来の優勝発進

マルケス兄弟がワンツーフィニッシュ達成、小椋藍がデビューレースでトップ5入り

開幕戦タイGP決勝レース(周回数26ラップ)は、3月2日現地時間15時00分からチャーン・インターナショナル・サーキットで行われ、ティソ・スプリントで優勝を挙げ、ウォームアップ走行で週末3度目の1番手に進出したポールポジションのマルク・マルケスがスタートからレースをリードしたが、フロントタイヤのプレッシャーを考慮して、7ラップ目の3コーナーで減速して2番手に後退。

22ラップ目の12コーナーでトップの座を挽回して、昨年10月の第17戦オーストラリアGP以来となる優勝を挙げ、プレミアクラスで63勝目、キャリア通算89勝目に到達。当地で2018年と2019年以来6年ぶり3度目、シーズンのオープニングレースで2014年以来11年ぶり3度目の勝利を飾り、プレミアクラスでダニエル・ペドロサが記録した歴代3位となる112度目の表彰台獲得数に並んだ。

兄弟ワンツーフィニッシュ

気温36度、路面温度50度のドライコンディションの中、2番グリッドのアレックス・マルケスはスタート直後の1コーナーで4番手に後退したが、1ラップ目を2番手で通過すると、7ラップ目には1番手に浮上。16ラップに渡ってトップで周回を重ねたが、22ラップ目2番手に後退して1.732秒差の2位。2023年11月の第18戦マレーシアGP以来4度目の自己最高位タイを獲得。

 

3年連続の開幕戦表彰台

3番グリッドのフランチェスコ・バグナイアは、1ラップ目から3番手で周回。2.398秒差の3位に入り、当地で4年連続の表彰台、開幕戦で3年連続の表彰台を獲得。

初日午後のプラクティスで他車の走行に影響を及ぼす低速走行でグリッド降格のペナルティが科せられたことから9番グリッドからスタートしたフランコ・モルビデリは1ラップ目7番手、2ラップ目5番手、4ラップ目には4番手に浮上して、8年目のプレミアクラスでベストスタートとなる4位に進出。

センセーショナルなデビューレース

ウォームアップ走行で13番手だった5番グリッドの小椋藍は、デビューレースのスタートで3番手に浮上。1ラップ目4番手、4ラップ目5番手に後退したが、安定したラップを刻んで7.450秒差の5位に入り、アプリリア勢の最高位、新人勢の最高位に進出。日本人ライダーがプレミアクラスでトップ5に進出したのは、2021年8月の第10戦スティリアGPに5位を獲得した中上貴晶以来。デビューレースでトップ5入りを果たしたのは2001年の中野真矢以来。

Ai Ogura, Trackhouse MotoGP™ Team, PT Grand Prix of Thailand
Ai Ogura, Trackhouse MotoGP™ Team, PT Grand Prix of Thailand

8番グリッドのマルコ・ベツェッキは14.967秒差、小椋藍から7.517秒差の6位。

12番グリッドのヨハン・ザルコはホンダ勢の最高位となる15.225秒差の7位。昨年10月の8位を上回れば、14番グリッドのブラッド・ビンダーはKTM勢の最高位となる19.929秒差の8位。20番グリッドのエネア・バスティアニーニブラッド・ビンダーから0.124秒差の9位まで挽回。

前日のティソ・スプリントで暑さが原因でリタイアを強いられた13番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオは10位。4番グリッドのジャック・ミラーは16ラップ目まで5番手を周回していたが、ヤマハ勢の最高位となる22.315秒差の11位。6番グリッドのペドロ・アコスタは9番手走行中の4ラップ目1コーナーで転倒した後、最後まで走って19位完走。

2人の新人、15番グリッドのフェルミン・アルデグエルはポイント圏内の13位。グリッド降格のペナルティが科せられて最後尾の22番グリッドからスタートしたソムキアット・チャントラは18位。

プレミアクラスで100戦目を迎えた11番グリッドのジョアン・ミルは、7番手走行中の15ラップ目12コーナーで転倒。7番グリッドのラウール・フェルナンデェスは中盤に順位を落として23ラップ目にリタイア。

チャンピオンシップ

ダブルウィンを達成したマルク・マルケスは37ポイントを獲得。連続2位のアレックス・マルケスは8ポイント差。連続3位のフランチェスコ・バグナイアは14ポイント差。フランコ・モルビデリは19ポイント差。

ティソ・スプリントで4位、決勝レースで5位を獲得した小椋藍は17ポイントを稼ぎ、20ポイント差の総合5位に進出。

アルゼンチン

次戦のアルゼンチンGPは2週間後の3月14日から16日にアウトドロモ・テルマス・デ・リオ・オンドで開催。

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