『MotoE™』~2025年シーズン終了後に休止

国際モーターサイクリズム連盟とドルナスポーツがモーターサイクル市場を鑑みて、シーズン末に休止することを決定

国際モーターサイクリズム連盟とチャンピオンシップの商業権を所有するドルナスポーツは、9月11日に2019年から電動二輪車を使用した大会『FIM MotoE™ World Championship(MotoE™世界選手権)』を開催7年目の2025年シーズン終了をもって休止すると発表した。

『MotoGP™』はスポーツとエンターテインメントのエコシステムにおいて、最も共感を呼ぶもの提供するため、現在および将来のファンの声に耳を傾け、モーターサイクル業界および主要な利害関係者と緊密に協業を重ねている中、『MotoE™』は7シーズンにわたる競技期間中、電動二輪車の市場が期待通りに発展せず、ファン層から十分な支持を得ることができなかった。

モーターサイクル業界は、非化石燃料の使用に加え、より効率的な内燃機関の開発へとますます重点を置き、『MotoGP™』の燃料は、2024年からは最低40%の非化石燃料から増加し、2027年からは100%非化石燃料となり、業界の方向性と合致するとともに、未来に向けたレースへのコミットメントを明確に表明する。

『MotoGP™』と国際モーターサイクリズム連盟は、このスポーツがイノベーションの最前線に立ち続けるよう、業界の動向を注視し、協議を継続。『MotoE™』は電動二輪車、あるいはその他の持続可能な代替技術の重要性が将来的に高まった場合、再検討される。

ホルヘ・ビエガス(国際モーターサイクリズム連盟会長)

「本日、『FIM MotoE™ World Championship』を今シーズン末をもって中止することを発表します。ドルナと共に、この革新的なカテゴリーの普及に最善を尽くしてきたにもかかわらず、残念ながら、我々自身も、そして業界全体も、目標達成には至っていません。レースは実に素晴らしかったです。『MotoE™』に参戦した全てのライダーとチーム、そしてもちろんドルナにも感謝します。我々は共に未来を見据え、あらゆる新たなイノベーションとテクノロジーを受け入れる準備ができています。」

カルメロ・エスペレータ(ドルナスポーツ最高経営責任者)

「『MotoE™』はトラック上で素晴らしいアクションを繰り広げ、チャンピオンや優勝者を輩出してきました。『MotoGP™』の使命である、恐れることなく革新を続け、常に新しいものに挑戦し続けるという理念において、『MotoE™』は重要な役割を果たしてきました。サーキット内外で革新を追求する中で、我々はファンベースや、我々が繋がりを求めている新しい視聴者の声に耳を傾け、市場の動向を観察することも恐れてはなりません。こうした状況を踏まえ、国際モーターサイクリズム連盟と共に、今シーズン末をもって休止することが適切であると判断しました。2019年の創設以来、『MotoE™』の実現に最善を尽くしてくれた全てのライダー、チーム、ドゥカティ、パートナー、そして関係者に感謝します。」

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