オフィシャルテスト~マルク・マルケスが総合1番手に進出

ドゥカティ、KTM、ヤマハ、ホンダ、アプリリアがヘレスでテストプログラムを実行

プレミアクラスは、4月28日にヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトオフィシャルテストを実施。開幕戦タイGP前にチャーン・インターナショナル・サーキットで開催された前回のオフィシャルテストに続き、第5戦スペインGPのティソ・スプリントで優勝を挙げた総合2位マルク・マルケスがフロントのフィーリングと信頼性を高めるプログラムに取り組み、79ラップを周回。参加23人の中で唯一1分59秒台を突破して総合1番手に進出した。

気温25度、路面温度40度まで上昇したドライコンディションの中、第5戦スペインGPの決勝レースでプレミアクラス初優勝を挙げたポイントリーダーのアレックス・マルケスは、47ラップを周回して、トップタイムから0.957秒差の総合11番手。チームメイトのフェルミン・アルデグエは58ラップを周回して、ドゥカティ勢の2番手となる総合8番手に進出。

今年最初のオフィシャルテスト初日に転倒した際に左鎖骨を骨折したことから、それ以降のテストを欠場したファビオ・ディ・ジャンアントニオにとって、今季使用するドゥカティ機をより良く理解する機会となり、48ラップを周回して総合10番手。チームメイトのフランコ・モルビデリは、決勝レースで転倒した後の検査で重度の頚椎脳震盪と診断され、幸い骨折はなかったが、次戦フランスGPに向けて静養するためにテストを欠場。

3番グリッドから連続3位を獲得した総合3位フランチェスコ・バグナイアは、課題に挙げていたバイクのバランスを追求しながら、64ラップを周回して1.571秒差の総合19番手。

長期的な開発プログラム

今季初めて4人がトップ10入りを果たしたKTM勢の中で、第4戦カタールGPから2戦連続して最も傑出した走りを見せたマーベリック・ビニャーレスは、89ラップを周回して0.361秒差の2番手に進出。

テストライダーのダニエル・ペドロサを招集して、長期的な開発作業も同時に進行させた中、ペドロ・アコスタは午前中に転倒を喫したが、62ラップを周回して総合5番手。ブラッド・ビンダーエネア・バスティアニーニは総合14番手と15番手。

ニュースペックエンジン投入

コンストラクター部門で総合4位から2位に浮上したヤマハを牽引し、オールタイムラップレコードを更新したポールポジションから560日にぶりに表彰台を獲得して総合6位に浮上したファビオ・クアルタラロは、57ラップを周回して0.477秒差の総合3番手。チームメイトのアレックス・リンスは49ラップを周回して0.631秒差の総合4位に進出。新しい仕様のエンジンに確かな手応えを掴めば、ジャック・ミラーは総合13番手。ミゲール・オリベイラの負傷代役として第3戦アメリカズGPから参戦するテストライダーのアウグスト・フェルナンデェスはテストプログラムを継続。

ヨハン・ザルコ6番手

ホンダ勢の最高位となる総合7位に進出するヨハン・ザルコは、ホームグランプリとなる次戦フランスGPを2週間後に控え、61ラップを周回して0.724秒差の7番手。ジョアン・ミルルカ・マリーニは総合16番手と18番手。

腕上がり症状が原因で決勝レースをリタイアしたソムキアット・チャントラは、午前の走行をキャンセルして午後から走行。転倒を喫したが42ラップを周回。早ければ明日スペイン・バルセロナ市内の大学病院を訪れ、手術を視野に精密検査を受ける予定。

週末に今季初めてワイルドカード参戦したテストライダーのアレイシ・エスパルガロに替わって、開発ライダーの中上貴晶が今年初めてヨーロッパでテストを実施し78ラップを周回。

確かな手応えを得たアプリリア勢

コンストラクター部門の最下位に後退したアプリリアは、ブレーキングポイントと安定性に焦点。午後には空力にも重点を置き、総合9位マルコ・ベツェッキは最多98ラップを周回して0.739秒差の総合7番手。ラウール・フェルナンデェスは84ラップを周回して公式予選1の7番時計を上回る総合9番手に進出すれば、ホルヘ・マルティンの代役を務めるテストライダーのロレンソォ・サバドーリは週末に続き、テストプログラムを継続。

アプリリア勢と新人勢の最高位となる総合8位に進出する小椋藍は、87ラップを周回して0.985秒差の総合12番手。

次回のオフィシャルテスト

第8戦アラゴンGP後の6月9日にモーターランド・アラゴンで次のテストが予定され、第16戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP後の9月15日にミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリでシーズン最後のテストが計画されている。

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