プレミアクラスの優遇措置システム、コンセッションのカテゴリー『D』に位置するホンダとヤマハは、4月15日から2日間、最終戦バレンシアGPの開催地、サーキット・リカルド・トルモでプライベートテストを実施。ホンダからアレイシ・エスパルガロとステファン・ブラドル、ヤマハからカル・クラッチローとアウグスト・フェルナンデェスが参加した。
テスト復帰
2020年シーズンを最後にフルエントリーライダーから引退したカル・クラッチローは、2021年からヤマハのテストライダーとして『YZR-M1』の開発プログラムに参加。2024年は3戦のワイルドカード参戦を計画していたが、5月にムジェロ・サーキットで実施したプライベートテスト後に右手を手術。合併症が発生したことから再手術が必要となり、ワイルドカード参戦だけでなく、その後のテストをキャンセルしていたことから約11ヶ月ぶりの走行。
コンセッションの優遇措置
プレミアクラスに参戦する各ファクトリーは、シーズン末までの成績により、『A』、『B』、『C』、『D』のランクで区別され、メーカー部門でタイトル連覇に成功したドゥカティは『A』、KTMとアプリリアは『C』、ホンダとヤマハは『D』。
『A』ランクのドゥカティは、テストライダーが事前に指定する3つのテストサーキットで使用可能なタイヤ170本の範囲内でプライベートテストを実施できるが、ワイルドカードは不許可。
『C』ランクのKTMとアプリリアは、テストライダーが事前に指定する3つのテストサーキットで使用可能なタイヤ220本の範囲内でプライベートテストを実施でき、ワイルドカードを年間に最大6回、前半戦に最大3回の利用が可能。
2メーカーは、4月7日から2日間、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで今年最初のプライベートテストを実施し、ダニエル・ペドロサ、ポル・エスパルガロ、ロレンソォ・サバドーリが参加。
『D』ランクのホンダとヤマハは、テストライダーに加え、レギュラーライダーもプライベートテストに招集することが可能。テスト会場となるサーキットを自由に選ぶことができ、年間に使用できるタイヤの本数は260本。ワイルドカードを年間に最大6回、前半戦に最大3回の利用が可能。