チャンピオンシップの商業権を所有するドルナスポーツは、３月２５日にスペインのバレンシア州政府との間で、２０２７年から２０３１年までの５年間サーキット・リカルド・トルモで『MotoGP™』を開催することに関して合意したと発表。
１９９９年からグランプリを開催し、２００２年、２００３年、２００５年、２０２０年、２０２１年にベストグランプリに選出された当地でバレンシア州知事カルロス・マソンとの５年契約に調印。ローテーションなしに、２０３１年まで連続開催することになり、２０２４年は悪天候により開催が見送られたが、２年ぶりに開催される２０２５年と現行の契約が終了する２０２６年もシーズンの最終戦として開催することを明かした。
カルロス・マソン（バレンシア州知事）
「バレンシアへのコミットメントに感謝します。これは安全な賭けだと思います！バレンシアほど早く観戦券が完売するグランプリは他にありません。ここにはモータースポーツ、バイクレースに対する大きなファン層があり、それはバレンシア、チェステ、バレンシア州にとって基本的なものであります。この契約更新は、かつてないほどに競争が激化する中で行われ、我々は常に勝利の切り札を持っていると確信していました。これらの素晴らしい施設とチームとは別に、大きな違いはファンの存在です。」
「また『MotoGP™』ももたらす経済的影響についても言及しなければいけません。我々は復興に取り組んでいるとき、精神的な回復だけでなく、経済的な回復も必要です。そして、我々のようなファンが我々を支えてくれれば、勝利のカードはそこにあります。バレンシアのモーターサイクルファミリー、スペインのモーターサイクルファミリー、そして全世界のモーターサイクルファミリーに、この素晴らしいスポーツに提供できる最も魂のこもったサーキットが、この 1 年を経て実現することを祝福したいと思います。」
ニコラス・コラード（サーキットジェネラルマネージャー）
「これはサーキット・リカルド・トルモがお伝えできる最高のニュースです。２０２５年を迎え、少なくとも２０３１年まで、バレンシアＧＰの開催を保証できます。 サーキットにとって、これは過去２５年間、我々が良い仕事をしてきたことを意味することから、大きな誇りを持ちます。我々と『MotoGP™』を支援してくれるバレンシア州政府のサポートに大変感謝します。モーターサイクルはバレンシア社会に深く根付いています。 また、洪水の影響を受け、開催が見送られた後も我々を支援してくれたドルナスポーツと『MotoGP™』にも大変感謝しています。我々は今年１１月に史上最高のバレンシアＧＰを開催するために復興に取り組んでいます。」
カルメロ・エスペレータ（ドルナスポーツ最高経営責任者）
「バレンシアでの将来について発表できることを大変嬉しく思います。このトラックは観客に提供する景色がユニークであり、ファンが作り出す素晴らしい雰囲気が我々にとって特別なものにしています。いつも沢山の人で賑わっており、プロモーターは素晴らしい仕事をしており、スポーツに対する彼らの情熱に報いる素晴らしいショーを今後も提供できることを誇りに思います。２０２４年に起こったことを受けて、さらに５回のグランプリ開催で戻って来ることで、バレンシアに対する我々の長期的なコミットメントも強調されると期待します。今シーズンに開催を復帰し、２０３１年までさらに素晴らしいグランプリを祝うことを楽しみにしています。」
カルロス・マソンとカルメロ・エスペレータは、この機会に昨年の悪天候により被害を受けたサーキットを視察し、回復状況を確認。改修工事はこの夏に終了する見込み。今年のバレンシアＧＰは１１月１４日から１６日に開催。
カルメロ・エスペレータは、チャンピオンシップを代表して昨年１２月９日に洪水被害に見舞われたバレンシアのために開催した最終戦ソリダリティＧＰの週末に実施した全ての活動を通じて収集した寄付金（総額１６０万ユーロ、約２億５５１０万円）をサーキット・リカルド・トルモが位置するチェステ市と隣町であり、大きな被害を受けたチバ市、つまりグランプリ開催によって、毎年プラスの経済的な影響を受けるコミュニティの復興のために寄付していた。
ドルナスポーツは、２月１３日にカタルーニャ州政府との間で２０２７年から２０３１年までバルセロナ－カタルーニャ・サーキットで継続開催することを発表していた。