第１５戦インドネシアＧＰのプレスカンファレンスは、９月２６日にペルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットのプレスカンファレンスルームで開催され、ポイントリーダーのホルヘ・マルティン、総合２位フランチェスコ・バグナイア、総合３位エネア・バスティアニーニ、総合４位マルク・マルケス、総合１０位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、総合１１位マルコ・ベツェッキ、総合１３位ファビオ・クアルタラロが出席。
先週末にミサノ・ワールド・サーキット－マルコ・シモンチェリで開催された前戦エミリア・ロマーニャＧＰを振り返り、シーズン１５戦目の期待と抱負を語った。
ホルヘ・マルティン
「これからの１ヶ月半は本当に厳しいものになるだろう。だけど、楽しみ。異なるトラック、異なるグリップレベル、異なる状況。インドネシアに集中したい。本当に素晴らしいトラックだけど、難しくなるだろう。少し汚れているかもしれないから、正しいラインを走り、ミスをしないことが重要。集中してベストを尽くす。」
「昨年は強かった。それが重要。ティソ・スプリントで優勝して、レースでは２番手に３秒差だったから、楽観的すぎたかもしれない。競争力を発揮できると感じているから、週末を通して一貫したレベルを維持することが重要だから集中する。」
「僕にとって、前戦の最終ラップは過去のこと。言い続ける意味がない。限度を超えていたと思うから１００％同意しないけど、ＯＫ。最終的には、スチュワードの決定を受け入れる必要があるから、エネア・バスティアニーニにおめでとうと言いたい。」
「僕にとって、人生でこのようなこと（プレイベントのパレード）は見たことがない。ファンが僕たちを応援してくれる様子は信じられないほどで、とても情熱的だった。まるで神様やスーパーヒーローであるかのようだったけど、僕たちはただのライダー。彼らはバイクが大好きで、パレードを楽しんでいたので、僕はその瞬間を楽しんだ。ショーを見に来てくれ、楽しんでくれることを願う。」
フランチェスコ・バグナイア
「レース序盤はプッシュするのが非常に難しく、リアタイヤの感触が良くなかった。いつものように一緒に開発や作業を取り組んできたミシュランと何度も話し合った。転倒は自分のミスだけど、ブレーキをそれほど強くかけたわけではなかった。バイクがまだ立っているところで、フロントを失った。これは今シーズン何度か経験している。週末を通じて調子は良かったけど、レースではプラクティスと同じペースを再現させることに苦しみ、奇妙な日曜日になってしまったけど、僕たちは今週末に集中する。昨年の日曜日は良かった。」
「好きなトラック。グリップは慣れているものとは少し違う。できるだけ慣れる必要がある。速く走れると思う。」
「ジャカルタで別のイベントに参加していたから、ファンと一緒にいる機会に恵まれなかった。マルク・マルケスが発言したように、ここに来ると、まるでスーパースターになった気分。僕をヒーローのように見てくれる。これは最高の気分だ。僕たちのスポーツに対する彼らの情熱は信じられないほど。インスタグラムのフォロワーを確認すると、最も割合が高いのはインドネシア。素晴らしい。僕たちのスポーツに対する彼らの情熱が大好き。」
エネア・バスティアニーニ
「最終ラップに対する反応に驚きはなかった。僕自身も走行ラインの外に出てしまい、ホルヘ・マルティンが転んだかもしれないと思って振り返った。接触がなければライン上にいたから、最初の判断は正しかったと思う。」
「インドネシアのトラックはお気に入りの１つ。とても美しく、速く走れる自信がある。ヨーロッパのトラックと比較すると違うし、金曜日は汚れているかもしれないけど、その後は改善するだろう。状況を明確にして、改善する自信を持たなければいけない。スタートの準備はできている。」
「プレイベントは素晴らしいショーだった。インドネシアのファンはこういうのが好きみたい。今回も凄かった。トラックに乗っているときに、僕たちと一緒に走っているファンが沢山いた。追いかけてくれるファンも沢山して、とても嬉しかった。ファンのために良い結果を出すことが重要だろう。」
マルク・マルケス
「最終ラップのことは、直接関わっていないし、既に意見を言った。ここで僕たちがどこにいるのかを理解することは興味深い。目標はトップ４～５。好きなトラックだけど、お気に入りの１つではない。ドゥカティ機で理解するのが楽しみ。」
「２０時間のフライトの後、パレードに出席する必要があったから大変な１日だったけど、インドネシアに来る度にロックスターになったような気分にさせてくれるから、本当に最高。『MotoGP™』がインドネシアでとても人気があり、ファンは大変情熱的。誰もが『MotoGP™』を楽しんでいる。今週末も楽しんでくれるかどうか見てみよう。」
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ
「肩の怪我については多くの憶測が飛び交っているけど、イタリアやパドックでは最高のスタッフが肩の状態を日々把握するために診てくれる。計画は全力を尽くし、来年に備えること。最善の決断は何か、手術が必要かどうかを見極めようとしているところ。現時点では何も決めていない。回復に努め、炎症を治そうと取り組み、状況がどうなのかを把握しようとしているだけ。」
「体調は１００％ではないけど、精神的には１００％になりたい。目標はトラックで最大限のパフォーマンスを発揮し、怪我をする前の状態に戻すこと。つまり、トップ５争い。とても特別な週末。今年は３回目もホームグランプリがある。インドネシアのファンから大きなサポートを受けている。昨年は良いレースができたから、素晴らしい結果が期待できる。」
「彼らのエネルギーが役立つことは間違いない。まるでジャスティン・ビーバーのような気分。ロックスターが街にやってくると、こんな感じかもしれない。パレードで沢山の応援を見ることができて、とても嬉しかった。こんなに沢山のファンが応援してくれるのは初めて。モチベーションを与えてくれる。インドネシア国旗をあしらったカラーリングが上手く仕上がったから、彼らのためにも良い仕事をしたい。」
マルコ・ベツェッキ
「昨年と今年は状態がかなり違う。昨年は金曜日の朝に肩の手術を受けて数日後に到着。土曜日は信じられないような１日だった。マーベリック・ビニャーレスを最終ラップに抜いて表彰台を獲得。感動的だった。ファビオ・ディ・ジャンアントニオが言ったように、チームには優秀なスタッフがいて、ベストを尽くすチャンスを与えてくれる。彼らに感謝したい。今週末はもう少し良い結果が出せると思う。」
「ここ数戦は一歩ずつ改善した。先週末は非常に安定していて、自分自身とチームに満足。表彰台を獲得するには十分ではなかったけど、シーズンが終了するまで、改善が続くことを願う。当然、コンディションやトラックは異なるため、週末ごとに状況を確認する必要があるけど、これまでのような戦いができれば、良い結果が出るだろう。」
「ファビオが言ったように、街中やあらゆる場所で自分の写真を見ることに慣れていないから少し不思議。サポートは素晴らしく、プルタミナは信じられないほどのパートナーであり、僕たちはこのコラボレーションとインドネシアのファンからのサポートに恵まれている。このようなサポートを受けることは幸運。彼らに良いショーを見せたい。」
ファビオ・クアルタラロ
「本当に良いレースだったと思う。間違いなく今年最高の週末。素晴らしいペースで走れたけど、レース全体を通して、こんなに速いとは思ってもいなかった。ガス欠になってしまったのは残念だったけど、トップのライダーたちが近くにいた。一歩前進できたと思う。」
「もし、もう１コーナー手前でガス欠していたらピットインしていたかもしれないけど、重要なのは順位ではなく、レースの出来だと思う。５位や７位でゴールすることより、本当に重要なのは、将来に向けて前進できたこと。それはメンタリティであり、考え方はかなり変わった。２月から取り組んできたけど、ミサノ１の前のプライベートテストまで方向性が見つからず、そこで素晴らしいものを見つけた。方向性は単純で、何を改善しなければいけないのか分かっているけど、その後は手段の問題。僕たちにとって、パワーが欠けている。１ラップは重要だけど、レースでは戦うことが特に重要だったと思う。」
「ミサノで１ヶ月ほど過ごしたから、次のステップはバイクの状態を確認すること。ポテンシャルは素晴らしかったけど、このトラックでそのポテンシャルを確認することが重要だと思う。最初はトラックが汚れていると思うけど、予選でトップ１０に入ることができれば、日曜日に素晴らしいレースができると思う。」