チャンピオンシップの商業権を所有するドルナスポーツは、8月28日にチェコ第2の都市ブルノ市近郊の通称ブルノ・サーキットことアウトモトドローム・ブルノが開催日程に復帰すると発表。
開催期間は2025年から2029年までの5年間。世界で最もエキサイティングなスポーツが2020年以来5年ぶりに開催することが決まった。
ペトル・ファアラ(チェコ首相)
「ブルノ・サーキットでのモーターサイクルレースは1950年代にまで遡る伝統があります。『MotoGP™』はチェコ共和国、特に南モラヴィア州に何万人もの観光客を呼び込む権威ある世界的なイベントであり、その多くは国外からの訪問者です。この伝統を継続することができ、『MotoGP™』が5年ぶりにブルノに戻って来ることを大変嬉しく思います。」
ヤン・シュトヴィチェク(チェコ・オートクラブ会長)
「我々は常に『MotoGP™』がブルノに戻って来ると信じていました。ここ何年も、私はライダー、チーム関係者、ドルナスポーツ、国際モーターサイクリズム連盟から、あそこで何が起こっているのか、いつ戻って来るのかと何度も質問を受けました。誰もがブルノを愛しているからです。これはサーキット所有者が変わり、新たなオーナーがこの象徴的な施設に投資することを決めたことから可能になりました。チェコ政府、ペトル・ファアラ首相、南モラヴィア州、ヤン・グリロフ知事、ブルノ市、マルケタ・ヴァシェコバ市長、そしてイベントパートナーであるクレディタス・グループに感謝します。」
カレル・フバーチェク(アウトモトドローム・ブルノ代表)
「関係者全員の建設的なアプローチの結果、交渉が無事に成功したことを嬉しく思います。チェコのオートクラブとドルナスポーツには、マサリク・サーキット(アウトモトドローム・ブルノのこと。チェコスロバキア初代大統領のトマーシュ・マサリクにちなんでマサリク・サーキットと呼ばれる)を最も権威あるワールドチャンピオンシップの舞台に戻すというアイデアをサポートしてくれたことに感謝します。同時にチェコ政府、南モラヴィア州、ブルノ市の好意的な姿勢に感謝します。現在、ファンに素晴らしい体験をしてもらうために、次の重要な準備段階に全力を注いでいます。」
カルメロ・エスペレータ(ドルナスポーツ最高経営責任者)
「ブルノの開催復帰を発表できることを嬉しく思います。『MotoGP™』の長い歴史の中で本当に思い出の残る瞬間を演出してきた素晴らしいレイアウトを備えたクラシックなサーキットです。我々は毎週末にティソ・スプリントを開始し、ファンがこれまで以上にヒーローに近づけるように、さらに多くのイベントを開催できることを本当に楽しみにしています。」
「我々はサーキットの丘陵地帯がスポーツの情熱で溢れているところを何度も見てきました。何度も最多観客動員数を記録したグランプリであり、『MotoGP™』をチェコのファンに再びお届けできることを大変嬉しく思います。」
アウトモトドローム・ブルノは、1965年にチェコスロバキアGPを初開催。1991年まで16回のグランプリを開催した後、1993年からはチェコGPを2020年まで28回開催。
最後に開催された2020年は、パンデミックの影響で無観客開催となったが、2日目からウェットコンディションとなった2019年は18万6793人。2007年から9年間連続して週末の観客数が20万人を超え、2015年には過去最多となる24万8434人を記録していた。