トラックハウス・レーシングは、後半戦の緒戦となる第10戦イギリスGPに提携先のアプリリアから供給を受けた最新型の『RS-GP』を準備。ミゲール・オリベイラとラウール・フェルナンデェスが新しいデザインにカラーリングされたアプリリア機で走行を開始した。
最新型『RS-GP』
昨年11月に参戦が決定したチームは、アプリリアとパートナーシップを提携した際に、エキップメントとテクニカルコラボレーションの同等性を求め、製造上の大きな課題と部品供給および物流のスケジュールにより、2024年型を2人に供給させることが不可能だったことから、ミゲール・オリベイラが2024年型、ラウール・フェルナンデェスは2023年型を使用。
ホモロゲーションの規定により、空力のアップグレードは、シーズン中に1度しか許可されていないことから、新しい仕様が利用可能になり次第、2人同時に、アプリリア・レーシングと合わせて、アップグレードすることを決定。
アプリリア・レーシングに所属する2人、アレイシ・エスパルガロとマーベリック・ビニャーレスと同じ仕様を走らせることにより、より大きなデータサンプルでより優れた技術効率とパフォーマンス分析が可能となる。
シルバーストン・サーキットで投入された最新仕様は、ダウンフォースと抗力の比率という空力効率の向上のために、20を超える改造または再設計された車体コンポーネントが組み込まれ、コーナーで傾いているときの地面効果ダウンフォースを改善し、横風に対する感度を低下させることを狙った。
ニュールック
アメリカ国旗、星条旗にインスパイアされたデザインを使用していたが、後半戦からはナスカーチームのデザインにヒントを得て、ボディワーク全体にクロームシルバーのベースにエレクトリックブルーのエアロウォッシュ塗装を施し、バイクを駆け抜けるダイナミックな動きの感覚とモダンなファッションとグラフィックスタイルを実現させ、『TRACKHOUSE』を強く印象付けることを狙った。
75周年記念デザイン
決勝レースでは、1976年8月のフィンランドGPでアメリカ人として初優勝を挙げたパット・ヘネンから2011年6月のTTアッセンで優勝を果たしたベン・スピーズまで、プレミアクラスで優勝を挙げた11人のアメリカ人ライダーを称える特別なカラーリングを準備した。