トプラック・ラズガットリオグル、『MotoGP™』への転向見送る

来季はスーパーバイク世界選手権に参戦するBMWのファクトリーチームに所属、ファビオ・クアルタラロのチームメイトは?

ヤマハ・モーター・ヨーロッパは22日、2021年7月に2023年からの2年契約を締結したトプラック・ラズガットリオグルとのパートナーシップを契約満了となる2023年シーズン後に終了すると発表。

BMW・モトラッド・モータースポーツは同日、トプラック・ラズガットリオグルとの間で2024年の参戦に関して契約を締結したと発表。ファクトリーチームから参戦することが決定した。

レッドブル・ルーキーズ・カップを経由して、2015年にヨーロッパ・ストック600でチャンピオンに輝き、2018年にスーパーバイク世界選手権への参戦を開始した26歳のトルコ人ライダーは、ヤマハ発動機との2度目の契約を結んだ2021年に7連覇を狙ったジョナサン・レイに競り勝って、タイトルを獲得。

昨年6月と今年3月には、『MotoGP™』のテストチームから招待を受け、モーターランド・アラゴンとヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで実施されたプライベートテストに参加。プロトタイプマシン『YZR-M1』を試乗する機会が提供され、スーパーバイク世界選手権から転向する可能性を評価する機会となったが、同選手権に継続参戦し、新たなチャレンジに挑むことを決意。契約満了と共に新天地に移籍することを決断した。

ヤマハ・モーター・レーシングのマネージングダイレクター、リン・ジャービスは、第3戦アメリカズGPの際に2度目のプライベートテストに関して、「トプラックは、バイクに関して説明を受けていたカル・クラッチローと一緒に時間を過ごしました。彼にとって最も重要なことは、バイクがどのようなマシンであるか、その要求は何か、それに対するフィーリングを知り、理解することでした。将来において、彼のポテンシャルを確認する良い機会となりました。」

「総合的に言えば、彼がバイクのフィーリングを掴むのは簡単ではありませんでした。彼がスーパーバイクに乗っているのを見ると、奇跡を起こすことができ、特にフロントエンドから信じられないほど良いフィーリングを持っています。彼のストッピーと信じられないほどのコーナー進入から、そのことを見てきました。これを『YZR-M1』で見つけることは簡単ではありませんでした。このバイクはスーパーバイクよりも、はるかに剛性が高いためです。このバイクでスピードを出すには、ライディングスタイルを大幅に変更する必要があると思います。これらが、この数日間から得た私の結論です」と評価。

注目される2024年体制に関しては、「フランコ・モルビデリは今年末まで契約を結んでいることから、我々にとって理想的なシナリオは、彼がアルゼンチンとポルティマオで見せたスピードを引き続き示すことです。もし彼が非常に良いパフォーマンスを続けてくれれば、それは今の我々にとって、より良いことです。なぜなら、バイクには速いライダーが2人必要であり、彼に将来の継続を自動的に保証するからです。」

「我々の最初の選択肢は、フランキーの継続です。彼でない場合、別の候補を検討する必要があり、そのため、ヤマハのロードレーシングでは、トプラックが望むのであれば、有力候補の1人です。それ以外の場合、『MotoGP™』のパドックで探しますが、我々と彼のために、フランキーが、この新たに得たスピードと自身を維持できることを願っています。」

「率直に言って、これら全ての考慮事項はシーズンの前半の終わりです。我々は知る必要があり、彼は知る必要があり、誰もが来年の計画を企てるために知る必要があります。確定された特定の期限はありません」と状況を説明。

2024年末までの契約を締結するファビオ・クアルタラロのチームメイトとして第一候補に挙げられたフランコ・モルビデリは、第5戦フランスGPの開催前日に、将来に関する状況を説明。

「今年はチームメイトとファイトしている。昨年とは違うことから、チームの僕に対する信頼は、そこにあると思う。もしヤマハとの契約更新を提示してくれたら、調印するだろう。」

「ヤマハとは、契約更新の可能性に関して、話し合っていると思う。僕が落ち着いて仕事に思集中できるようにマネージャーが対応している。バレンティーノ・ロッシがヘレスに来たのは別件だと思う」と明かした。

 

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