チャンピオンシップの商業権を所有するドルナスポーツは5日、サウジアラビア王国のモータースポーツイベントを単一の傘下に置くために設置された商業団体であるモータースポーツカンパニー『Saudi Motorsport Company(SMC)』との間で、サウジアラビアで『MotoGP™世界選手権』を開催するという共通の意図を概説する覚書に署名したと発表。
覚書の署名は、第14戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPが開催されたミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで、ドルナスポーツの最高経営責任者カルメロ・エスペレータとサウジ・モータースポーツ・カンパニー会長兼サウジ・オートモービル&モーターサイクル連盟会長のハリド・ビン・スルタン・アル・アブドラ・アル-ファイサル殿下との間で交わされ、新しく建設される多目的な『FIM(国際モーターサイクリズム連盟)』と『FIA(国際自動車連盟)』の認定を受けるサーキットで開催される。
サウジアラビアに『MotoGP™世界選手権』を開催するという計画は、『Formula 1』、『Formula E』、『Dakar Rally』、『Extreme E series』といったグローバルモータースポーツシリーズの成功に続くものであり、2016年4月に2030年に向けた経済改革構造『Saudi Vision 2030(サウジ・ビジョン2030)』に直接コミットメントされている。
世界200ヶ国以上にライブ中継され、8億人以上が視聴する『MotoGP™世界選手権』の開催日程にサウジアラビアが追加されることで、このスポーツが中東でさらに拡大されることになり、今回のパートナーシップのイニシアチブには、ヤングライダーのためのタレントプログラム『Road to MotoGP™』も確立され、スポーツの最高レベルで競争する機会を提供し、サウジアラビアにおけるスポーツの認知度とアクセシビリティを高めることも目的としている。
ハリド・ビン・スルタン・アル・アブドラ・アル-ファイサル殿下
「『MotoGP™』をサウジアラビアに持ち込むという共通の目標を明確に示す、ドルナとの覚書の署名を確認できたことを嬉しく思います。世界最高のモーターサイクルレースを、成長を続けるワールドクラスのレースイベントのリストに追加することは、完全に理にかなっています。」
「ドルナと協力して、二輪レースの頂点をサウジアラビアで開催し、全ての国民の生活を豊かにするためのより多くの機会とイニシアチブを提供し続けるという共通のコミットメントを実現することを楽しみにしています。」
カルメロ・エスペレータ
「二輪のサーキットレースの主要なグローバルチャンピオンシップとして、サウジアラビアが毎年開催されるグランプリに追加されることで、『MotoGP™世界選手権』が中東で拡大する機会となることに興奮しています。この地域は、モータースポーツの重要な市場であり、この種のイベントに対するサウジアラビアでの需要は、調査によって高まっていることが確認済みで、サウジアラビアのファンの80%が、自国での観戦を望んでいます。」
「この数年、サウジアラビアは主要な世界的なモータースポーツイベントを最高水準で開催する能力があることを示してきました。覚書の著名は、この機会をさらに探求するという我々の共通の意図を成文化したものです。我々はサウジアラビアにエキサイティングで居心地の良い新しいホームを見つけることができると確信しており、この共同の野心を一緒に実現するために、サウジ・モータースポーツ・カンパニーとのさらなる協力を楽しみにしています。」