ドゥカティ・レノボ・チームが参戦２０年目のプロジェクトを発表

ドゥカティのファクトリーチーム『Ducati Lenovo Team（ドゥカティ・レノボ・チーム）』は７日、バーチャルローンチによるチーム発表会を開催。コンストラクター部門とチーム部門の連覇、２００７年以来１５年ぶりとなるライダー部門のタイトル奪回に向け、参戦２０年目のプロジェクトを発表し、ドゥカティレッドを基調とした２０２２年型のプロトタイプマシン『DesmosediciGP22（デスモセディチＧＰ２２）』のカラーリングを公開した。

フランチェスコ・バグナイア
「この新しいシーズンの始まりを嬉しく思う。２０２１年をポジティブな流れで終え、その勢いで２０２２年の再開を始めたい。昨年はチームと一緒に大きく成長した。グループとの関係は本当に良い。一緒に素晴らしいことができると確信を持つ。この新しいカラーリングは、さらに美しく、レースに戻ることが待ち切れない。今年の目標は一貫して向上すること。そして、各レースで戦闘的になれるようにトライすることだ。ライダー部門、コンストラクター部門、チーム部門のタイトルをポルゴパニガーレに再び持ち帰れるようにファイトしよう。」

ジャック・ミラー
「チャンピオンシップがようやく始まる。この新しいシーズンに向けて、これまで以上に準備ができていると感じる。もう１年経験を積んだことで、僕はより強くなり、身体的に精神的にも強化されたと感じる。所属２年目となるドゥカティ・レノボ・チームは、本当に情熱的な人々のグループであり、その一員であることを幸運に感じる。ドゥカティのファクトリーチームに所属することは、誇りの源であり、イタリアだけでなく、世界中の多くのファンのサポートを得ることを意味する。カタールでの最初のレースが待ち切れない。」

クラウディオ・ドミニカリ（ドゥカティ・モーター・ホールディング最高経営責任者）
「チャンピオンシップの始まりに大きなイリュージョンがあります。コンストラクター部門のタイトルを２年連続して獲得した後、自分たちを試したいという願望は大変大きいです。昨年、新たな戦略に賭けることを決め、大きな満足感を与えてくれました。成熟し経験を積んだ若くエネルギッシュなライダーたちと共に、さらに戦闘力を高める準備ができています。２０２２年は、さらに２台のバイクを追加します。世界中のサーキットで計８台のドゥカティ機が並びます。」

「ファクトリーチームのデスモセディチＧＰは、歴史上初めて、情熱的な顧客に販売する市販車と同じカラーリングである『ドゥカティレッド』という新しいデザインを採用します。レース用に開発するバイクとドゥカティスタたちが購入できるバイクは、ますます緊密な関係が築かれていることを証明します。我々の側には、もう１年、ファクトリーチームのタイトルパートナーというだけでなく、データの収集と分析を加速させ、サーキットでの決定プロセスの改善を向上させてくれた技術パートナーのレノボがサポートしてくれます。３月６日にカタールでシーズンが始まり、全てのドゥカティスタたちと一緒に応援することが待ち切れません。」

ジジ・ダリーニャ（ドゥカティ・コルセ・ジェネラルマネージャー）
「新しいシーズンをようやく始められることに本当に興奮しています。２０２１年は重要な結果を達成しました。３度目となるコンストラクター部門のタイトルを獲得し、フランチェスコ・バグナイアと共にライダー部門を総合２位で終了しました。ペッコは昨シーズンの終盤に大きな成長を遂げ、４勝を含む９度の表彰台を獲得しました。今年は主役の１人として認められると確信します。ジャック・ミラーは２度の感動的な勝利を含む５度の表彰台を獲得。多くの場面で才能を証明しました。ジャックとペッコはタイトルをファイトするポテンシャルを秘めています。」

「当然、それは簡単なことではなく、チャンピオンシップをファイトすることは、さらに厳しくなることを覚悟しています。数人の強力なライダーがいて、ライバルメーカーも冬の間に、さらに戦闘力の高いパッケージを準備するために懸命な作業を進めてきました。しかし、我々もこの数ヶ月間に渡って、ペッコとジャックにあらゆるレースやコンディションで主役になれるデスモセディチＧＰ２２を提供するために多くのことを要求しました。現時点で確定されている全２１戦の非常に厳しいシーズンとなりますが、我々は懸命な努力の成果を掴むために、トラックに飛び出す準備ができています。」

今年最初のオフィシャルテストが終わったドゥカティ・レノボ・チームは、マレーシアのクアラルンプールからインドネシアのロンボク島に移動。３月６日のオープニングレース、開幕戦カタールＧＰ決勝レースを視野に入れ、２月１１日からのオフィシャルテストに参加する。