ホルヘ・マルティンがサバイバーレース制す(改訂)

フランチェスコ・バグナイア、マルク・マルケス、ブラッド・ビンダー、マーベリック・ビニャーレスら15人が転倒、5人にタイムペナルティ

第4戦スペインGPティソ・スプリント(周回数12ラップ)は27日、現地時間15時00分からヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行われ、3番グリッドのホルヘ・マルティンが1ラップ目にトップに飛び出し、レースの主導権を握り、7ラップ目に2番手に後退したが、9ラップ目にポジションを挽回して開幕戦カタールGP以来、ショートレースで今季2勝目、通算11勝目を挙げた。

ペドロ・アコスタ初表彰台

気温20度、路面温度33度のドライコンディションの中、10番グリッドのペドロ・アコスタは、6番手を走行中の9ラップ目に前を走る4人が転倒して2番手に浮上。2.970秒差の2位に入り、ショートレース4戦目で初めて表彰台を獲得。

タイムペナルティ

23番グリッドのファビオ・クアルタラロは7.052秒差の3番手。大幅にポジションを挽回して、昨年6月の第7戦TTアッセン以来となるトップ3に進出したが、レース後、『FIM MotoGP Stewards(スチュワード)』からタイヤプレッシャーの技術違反により、8秒加算のペナルティを科すと発表され、5位に降格。

同時にラウール・フェルナンデェスファビオ・ディ・ジャンアントニオジャック・ミラーアレックス・リンスに対してもタイヤプレッシャーの違反を理由に8秒を加算。

リトル・サムライ表彰台獲得

16番グリッドのダニエル・ペドロサは7.102秒差の4位でゴールしたが、ファビオ・クアルタラロの違反により3位昇格。4度目のワイルドカード、3度目のスプリントで表彰台を獲得し、チャンピオンシップのレジェンドとして新たな歴史を刻んだ。

8番グリッドのフランコ・モルビデリは、5位でチェッカーフラッグを受けたが、昨年4月の第2戦アルゼンチンGP以来自己最高位タイとなる4位に昇格。プレシーズンに開催された5日間のオフィシャルテストを欠場し、ヤマハ機からドゥカティ機への乗り換えが遅れ、走り込みが不足していたが、4戦目でポイント圏内に進出。

17番グリッドのラウール・フェルナンデェスは、スプリントでの自己最高位となる6位でフィニッシュしたが、8秒が加算されて12位に降格。

マルク・マルケス1番手走行中転倒

ポールポジションのマルク・マルケスは、スタートで3番手に後退したが、7ラップ目にホルヘ・マルティンを追い越してトップに飛び出したが、9ラップ目の9コーナーで転倒。10番手に後退した後、元同僚ジョアン・ミルと接触したことから、ポジションを1つ降格するペナルティが科せられて、18.131秒差の7位だったが、ラウール・フェルナンデェスの降格により6位。

18番グリッドのアウグスト・フェルナンデェスと14番グリッドのミゲール・オリベイラは今季初のポイント圏内となる7位と8位。

20番グリッドのジョアン・ミルは今季の最高位となる10位でゴールしたが、2年目のスプリントで初めてポイント圏内となる9位となり、ホンダ勢が今季初めてポイントを獲得。24番グリッドの中上貴晶は21.136秒差の10位。

相次ぐ転倒...

1ラップ目、12番グリッドのアレイシ・エスパルガロが8コーナー、15番グリッドのジャック・ミラーが13コーナーで転倒。ミラーは14位完走。

3ラップ目、7番グリッドのフランチェスコ・バグナイアが4位争い中の1コーナーでイン側から進入してきたブラッド・ビンダー、アウト側に位置していたマルコ・ベツェッキと接触して転倒。スチュワードはビンダーに対してレースアクシデントとして、ペナルティを科さないことを決定すれば、5番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオは7番手走行中の13コーナーで転倒。

4ラップ目に21番グリッドのロレンソォ・サバドーリが13コーナー、6ラップ目に25番グリッドのアレックス・リンスが13コーナーで転倒。サバドーリは16位、リンスは15位完走。

9ラップ目に3番手を走行中していた6番グリッドのアレックス・マルケス、4番手を走行中していた4番グリッドのブラッド・ビンダー、5番手を走行中していた9番グリッドのエネア・バスティアニーニが5コーナーで連続転倒。4番手に浮上した2番グリッドのマルコ・ベツェッキが7コーナーで転倒。

10ラップ目、3番手を走行中していた11番グリッドのマーベリック・ビニャーレスが5コーナーで転倒。

12ラップ目、19番グリッドのステファン・ブラドルと22番グリッドのルカ・マリーニが5コーナーで転倒。13番グリッドのヨハン・ザルコは6番手走行中の最終ラップ最終コーナーで転倒した後12位で完走。

転倒後に完走したファビオ・ディ・ジャンアントニオジャック・ミラーアレックス・リンスは、タイヤプレッシャーの違反によるペナルティを科せられたが、順位に変動はなかった。

チャンピオンシップ

ポイントリーダーのホルヘ・マルティンは12ポイントを加算。総合4位ペドロ・アコスタは26ポイント差から29ポイント差の総合2位に浮上。

転倒を喫した総合2位エネア・バスティアニーニは21ポイント差から33ポイント差の総合3位、総合3位マーベリック・ビニャーレスは24ポイント差から36ポイント差の総合の総合4位に後退。総合5位フランチェスコ・バグナイアは30ポイント差から42ポイント差にギャップが広がった。

決勝レース

周回数25ラップの決勝レースは、現地時間14時00分、日本時間21時00分スタート。

RESULTS