ファビオ・クアルタラロら5人に対してペナルティ

タイヤプレッシャーの規定範囲を越えていたことから8秒加算の罰則が科せられ、ダニエル・ペドロサが表彰台獲得

FIM MotoGP Stewards(スチュワード)』は27日、プレミアクラスのティソ・スプリント終了後、3位ファビオ・クアルタラロ、6位ラウール・フェルナンデェス、13位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、14位ジャック・ミラー、15位アレックス・リンスに対し、タイヤプレッシャーの技術違反が判明したことから、8秒加算のタイムペナルティを科すと発表。

3位のファビオ・クアルタラロは5位に降格したことから、4位のダニエル・ペドロサと5位のフランコ・モルビデリは3位と4位に昇格。

ワイルドカードのダニエル・ペドロサがティソ・スプリント3戦目で表彰台を獲得すれば、フランコ・モルビデリはショートレースでの自己最高位に進出。

6位のラウール・フェルナンデェスは12位に降格。7位マルク・マルケス、8位アウグスト・フェルナンデェス、9位ミゲール・オリベイラ、10位ジョアン・ミル、11位中上貴晶、12位ヨハン・ザルコは順位を1つ昇格。ジョアン・ミルがスプリントで初めてポイント圏内に入り、ホンダが今季初めてポイントを獲得。

ファビオ・ディ・ジャンアントニオジャック・ミラーアレックス・リンスの順位に変動はなかった。

Dani Pedrosa, Red Bull KTM Factory Racing, Gran Premio Estrella Galicia 0,0 de España
Dani Pedrosa, Red Bull KTM Factory Racing, Gran Premio Estrella Galicia 0,0 de España

タイヤプレッシャーの規定と罰則

プレミアクラスのオフィシャルタイヤサプライヤー、ミシュランは、シーズンが始まる前に、参戦するメーカーと協議を重ね、タイヤプレッシャーに関して合意。最低空気圧は、2023年シーズンに続き、ティソ・スプリントとグランプリレースにのみ適用され、各サーキットの要求に応じて、トラックごとに変更。変更されない規則の1つは、ライダーのラップが準拠しているとみなされるかどうかということで、全ての測定値の平均圧力が設定された最低圧力に達している必要がある。

2024年の空気圧の違いは、最低値が引き下げられること。ライダー、あるいはバイクが遵守しなければいけない周回も若干変更されることであり、現在、ライダーは15ラップにわたるレース距離において、少なくても60%で最低圧力を遵守する必要がある。ティソ・スプリントでは30%。

グランプリレースが中断され、再開された場合はどうなるか?7ラップから15ラップの距離では、ティソ・スプリントと同じように30%。6ラップ以下の場合、少なくても2回の連続した測定値に対して圧力が独立(フロント/リア)して準拠する必要がある。読み込みは1秒ごとに行われる。

タイヤプレッシャールールが適用されないのは、フラッグ・トゥ・フラッグのレースのみ。このプロトコルは両方のタイヤがスリックタイヤの場合にのみ適用される。

スチュワードも2024年シーズンに向けて改訂されたペナルティを発表。ティソ・スプリントでの違反は8秒加算、グランプリレースでは16秒加算のタイムペナルティが科せられる。