現王者マッティア・カサデイが好発進

ドゥカティの電動二輪車を使用するチャンピオンシップのシーズンが開幕。ポルティマオで2レースを開催

FIM Enel MotoE™ World Championship(MotoE™世界選手権)』の開幕戦ポルトガル大会のレース1とレース2(周回数7ラップ)は23日、アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで行われ、開催4年目の最終戦でチャンピオンに輝いたマッティア・カサデイが新天地からのデビュー戦でポイントリーダーに飛び出し、開催5年目のタイトル獲得に向けて好発進した。

レース1

気温23度、路面温度35度のドライコンディションの中、2番グリッドのニコラス・スピネッリはゴールラインまで繰り広げられた優勝争いに競り勝ち、参戦1年目に初優勝を挙げた昨年9月の最終戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニ大会レース2に続き、参戦2年目のオープニングレースで優勝。

4番グリッドのエクトル・ガルソは0.148秒差の2位。昨年の最終戦から3レース連続の2位を獲得すれば、3番グリッドのマッティア・カサデイは0.252秒差の3位に入り、タイトル獲得に成功した昨年8月の第5戦イギリス大会レース2から8レース連続の表彰台を獲得。

11番グリッドのマッテオ・フェラーリは、10番手走行中の4ラップ目1コーナーで転倒した後12位で完走。ポールポジションのエリック・グラナドは、1番手走行中の2ラップ目14コーナーで転倒。

7番グリッドのジョルディ・トーレスは4番手走行中の6ラップ目5コーナーで後方の5番グリッドのアレッサンドロ・ザッコーネから追突される形で2人が転倒した。

レース2

気温22度、路面温度32度のドライコンディションの中、2番グリッドのニコラス・スピネッリはホールショットを決めたが、スタート時にグリッドラインを越えていたことから、ダブルロングラップペナルティが科せられたが、その直後、1番手を走行中の3ラップ目10コーナーで転倒。

トップグループに位置していたマッティア・カサデイは最終ラップに逆転。昨年9月の最終戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニ大会レース1以来となる優勝を挙げれば、エクトル・ガルソは0.066秒差の連続2位。レース1で転倒を喫した6番グリッドからスタートしたオスカル・グティエレスは0.198秒差の3位に入り、新人勢1番乗りとなる表彰台を獲得。

レース1で転倒したエリック・グラナドジョルディ・トーレスは4位と5位。レース1で他者に追突したアレッサンドロ・ザッコーネは、ロングラップペナルティが科せられて12位だった。

チャンピオンシップ

参戦6年目のマッティア・カサデイは、3位と1位を獲得して41ポイントを稼ぎ、ポイントリーダーに立てば、連続2位のエクトル・ガルソは1ポイント差の総合2位。ニコラス・スピネッリは16ポイント差の総合3位。

フランス大会

次戦の第2戦フランス大会は、7週間後の5月10日と11日にルマンのブガッティ・サーキットで開催。

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